トリプルポジティブ熊本
自然・人・エコノミーが、
ともに豊かになる地域へ
熊本市動植物園を起点に
はじめる持続可能な地域づくり
本ウェブサイトでは熊本市動植物園が主催した、ビジョンづくり共創ワークショップのプロセスや内容についてご紹介します
本ウェブサイトでは熊本市動植物園が主催した、ビジョンづくり共創ワークショップのプロセスや内容についてご紹介します
トリプル
熊本が目指す3つのポジティブ
熊本には、地下水・森林・草原など人々の営みや文化を支えてきた豊かな自然資本とそれらに育まれた特有の生物多様性があります。この先の未来も、熊本が誇る自然環境と、 この場所で暮らす私たちがともに豊かであり続けるために、 3つの要素がポジティブに循環する地域モデルをビジョン「トリプルポジティブ熊本」として設定しました。
地下水や森林、草原、生物多様性が守られ、再生され、暮らしや地域の営みとつながる
子どもから大人まで、多様な人々が自然に触れながら学び、次の時代の担い手となる
自然と関わる営みが、産業や企業活動、仕事と結びつき、持続的に価値を生み続ける
熊本市動植物園は、自然・人・地域をつなぐ公共の場です。子どもから大人まで多様な人が集えるという特徴を活かし、トリプルポジティブの実現に向けた取り組みを進めていきます。
阿蘇を水源とする江津湖を望み、豊かな水辺環境とともに多様な動植物に触れられる、全国でも珍しい動植物園です。熊本の自然や暮らしとのつながりを感じながら共感を育み、人と自然がともに生きることの大切さを学ぶことができます。
自然の価値を共有しながら、市民、企業、行政、研究者など多様な主体が出会い、学び合い、関わり合うことのできる公共の場です。立場を超えた対話や連携を生み出し、自然と共生していく未来を考えていくことができます。
園内の動植物や水辺、緑地などの自然環境を活かし、自然と人の営みが両立する取り組みを実際に試して育てていく場です。多様な人たちとの共創を通じて、熊本らしい実践やモデルを生み出し、地域内外へ発信していくことができます。
本ビジョンは、2026年1月26日に熊本市動植物園で開催した共創ワークショップの議論をもとに生まれました。熊本県内外で、環境保全・生物多様性の維持、教育、地域づくりなどに関わる企業・研究者・行政・地域団体の皆さまとともに、自然や動物と共生しながらどんな地域の未来を目指したいのか、その未来に向けて動植物園は何をすべきかを5つのテーマから検討しました。
自然と人がともに持続可能なかたちで豊かになっていくために、地域はこれからどのように変化していくべきでしょうか。ワークショップでは5つのテーマを切り口に、行政・企業・地域団体・金融・研究者など、さまざまな領域から集まった参加者が多様な専門性や視点を持ち寄り、現状の課題と機会を整理し、目指すべきビジョンと、それを実現するためのステップを描きました。こうした5つのテーマの議論をもとに形になったのが、「トリプルポジティブ熊本〜自然・人・エコノミーが、ともに豊かになる地域へ〜」です。今後は関係者と共有しながら、このビジョンを具体的なアクションへとつなげていきます。
※本ワークショップは持続可能な未来を実現するためのデザイン方法論「トランジションデザイン」を参照して設計しました
※本取組は、経済産業省「令和7年度 基盤的共同研究開発に関するオープン&クローズ戦略策定の推進・体制整備強化に向けた実証調査事業」に採択された研究の一環として実施しました
はじめに、各テーマに関する取り組みを行っている実践者や有識者に声がけを行い、事前インタビューを実施しました。現場で見えている課題や可能性、今後の方向性に関する仮説を伺い、ワークショップで議論する論点の土台を整理しました。
ワークショップに先立ち、前日に園長による園内視察ツアーを行いました。実際に園内を歩きながら、全国から集まった参加者たちは、江津湖に隣接する立地や水辺環境、動植物園の強みや特徴を体感しながら、議論の前提となる共通理解を深めました。
ワークショップの序盤では、参加者が持つ知見や専門性を持ち寄り、それぞれのテーマにおける現状の課題と可能性を整理しました。環境保全や自然との共生の推進を阻む要因に注目しつつ、熊本や動植物園にそれを打開するためのどんな可能性があるかを議論しました。
現状の課題と機会をふまえ、2045年に地域や社会がどのような姿になるべきかをテーマごとに描きました。動植物園のあり方だけでなく、自然と人との関係や価値、暮らしや産業の方向性がどう変わっていくべきかを議論し、未来のビジョンとして整理しました。
描いた未来を実現するために、2026年から2045年までの変化の道筋を整理しました。短期・中期・長期の視点から、どのような取り組みや連携が必要かを検討し、実践につなげるためのステップを具体化しました。
5つのテーマで描かれた未来ビジョンを重ね合わせ、熊本市動植物園を起点に、目指したい持続可能な地域の姿を整理しました。自然・人・エコノミーの3つが循環する地域を目指し「トリプルポジティブ熊本」と名づけました。
描いたビジョンを実現につなげるために、今後どのような取り組みから着手していくべきか整理しました。企業や地域団体・行政・市民と役割を分かち合いながら、小さな実践を積み重ね、目指したい社会の実現に向けて具体的なアクションへとつなげていきます。
自然資本の価値は重要である一方で、保全、経済、暮らしが十分につながらず、担い手不足や資金循環の弱さから、環境保全がコストや企業による任意の努力として受け止められがちです。動植物園を起点に、人・資源・お金・意識の循環を生み出し、里山と都市をつなぐ循環型エコノミーへの転換を検討しました。
もっと見る自然や生態系の状態を把握する技術は進みつつある一方で、その情報を社会の意思決定や日々の管理、投資につなげる仕組みはまだ十分に整っていません。先端技術を活用しながら、生物多様性を継続的に把握し、企業、行政、研究者、市民など多様な主体が関わって地域の自然を支えていく仕組みのあり方を検討しました。
もっと見る子育て世帯の多忙化や地域コミュニティの希薄化が進む中で、子どもが自然や生命にふれる機会は少なくなっています。親子が実物の動植物にふれながら学び、地域の多様な大人とも関わりながら、単発の体験ではなく継続的な経験を重ねることで、地域ぐるみで子育てを支える場として再構想する可能性を検討しました。
もっと見る熊本市動植物園はこれまでも多種多様な動植物に触れることのできるレジャー施設として親しまれてきましたが、熊本ならではの自然や文化とのつながりを、体験を通じてより深く・広く伝えられる可能性を秘めています。江津湖に隣接する立地や水辺環境を活かしながら、自然の恵みを感じ、学び、関わることのできる新たな来園価値の創出を検討しました。
もっと見る熊本の地下水や生物多様性は、地域の暮らしや産業を支える重要な基盤である一方で、その価値が市民や企業の行動、地域内の経済循環に十分につながっていません。動植物園を起点に、水といのちの循環を学びと体験を通じて伝え、江津湖・街・阿蘇へと価値の循環を広げていく、熊本らしい都市型エコツーリズムと自然共生のあり方を検討しました。
もっと見る「トリプルポジティブ」の実現に向けて、熊本市動植物園は地域の皆さんとともに取り組みを進めてまいります。
本取り組みにご関心をお持ちの方は、下記よりお気軽にお問い合わせください
メールが開かない場合は下記アドレスへ直接ご連絡ください
doushokubutsuen@city.kumamoto.lg.jp(クリックでコピー)